初午のすみつかれ
日曜日の朝 母と一緒に朝食をとるのが嫌だと言う父ちゃんはガンとして譲らず仕方がないので母には「パパは早く起きてお腹が空いて食べちゃった」という事にしようと相談しました。
母屋に行くと大量のご飯が生ゴミを一旦置くボールに入れてありました。びっくりして聞いてみると息子に炊き立てご飯を食べさせたい母が前日のご飯を捨てたのです。お米を捨てるのはとても忍びないので「お母さん これは犬に食べさせるけど今度からは捨てないでね 炒飯にしたり焼きおにぎりにしたりするからね」と言いました。
母はご飯を捨てても平気な人です。ご飯だけじゃなく食べ物を平気で捨てられるのです。育った環境の違いは大きいので
仕方がないけど 心が折れそうになってしまいます。
残り物を胃袋に片付けるから痩せないのよね私 母は食事中ずっと「せっかく炊いたのに」とブツブツ言って私は「ごめんね どうしてもお腹が空いて我慢できなかったみたい」と嘘をつきました。
困ったわ 一緒にご飯を食べたくない父ちゃんの説得は難しいのです。
これが行事食の「すみつかれ」です。鬼おろしと言う竹でできた大きな道具で大根と人参をおろして正月の新巻き鮭の頭と骨を入れて節分の豆と酒粕を煮るのです。酢を入れて味付けは殆どしないのですが家によって全然味が違う物です。これを家々で交換して10家分食べると脚気(カッケ)にならないと言う言い伝えがあります。
嫁いだ頃は食べられませんでした。だんだん好きになって食べられるようになりました。「しもつかれ」と言う言い方もありますが正月が済んでお疲れ様から生じたものなので「すみつかれ」がこの地域の呼び方です。
父ちゃんは小さい頃から嫌いだそうです
だいたい協調性は無いわね
年齢を重ねてますます頑固な超大型犬です。我慢ができなくなっています
犬にだけは優しいのよね
犬のように従順でいて欲しいものです
ハッチが体当たりしてぐらついたり剥がれたりした格子を木工ボンドで補強してくれた父ちゃんは午前中いっぱいかかって綺麗に直してくれました。
母とは別にお昼ご飯を食べてからソフィアと帰って行きました。
私は午後は母に頼まれたヨーグルトとイチゴを買いに信号2つ向こうの道の駅に行きました。ハッチは買い物中ジッと伏せて待てたのに 五郎は愛嬌を振り撒いて人だかりの中で撫で回されていました。いつもの光景でした。