笑ってくれたらハッピー
寝不足の朝 それでもあさんぽは欠かさず行きました。コオロギが鳴いて ツクツクボウシが鳴いて季節が確実に変わって行きますね
人の一生って長いようで短くて 嫌でも訪れる死を身近で受け止めて見守るのって寂しいですね。
花が枯れるように父は日に日に変化します。
午前中は訪問看護
オムツを買いに行ったり 母に頼まれて郵便局に行ったり(ご本人は頼んだ事も忘れてしまいましたがね)
忙しく時間は過ぎて行きました。
私の両親を看取った経験から 喋らなくても最後まで耳は聞こえて話は届いていたことを知っています。
父はまだまだおしゃべりできます。頷いたり首を振ったり意思の疎通はできます。手を握ったり髪を撫でたりウエットティッシュで顔を拭いたり大きな赤ちゃんを慈しんでいます。母と2人でそばにいるのですが 母が吸い飲みを紛失してしまったりタオルを取りに階下に行ったきり戻って来なくて行くとテレビを見ていたり 面白い事ばかりしてくれます。
「お母さん タオルを取りに来たのに忘れちゃったね」と言うと「あ、そうだった?」とケタケタ笑うのです。だから私もずっこけポーズで笑います。母のボケ方最高にハッピーです。ありがたい感謝だわ。
月曜日は練習無しでした。五郎とハッチはベッドの上で寝てばかりいました。
オムツ替えをしていたら父が「いよいよ佐知子の出番だな」と言うので「ハイ ガッテン承知の助です」と言うと笑ってくれました。つい口から出たけどガッテン承知の助ってなんだ?と私もおかしくて笑いました。
夜に備えて早く寝てすぐに 母の叫び声で起きて飛び出せば またベッドから転倒していた父でした。時計を見ると9時半でした。6時に食後の睡眠薬を飲んでいるのです。本人の強い希望で睡眠薬を飲んでいますが 必要ないと思います。足はもつれるよね トイレに行く時は呼んでねと約束したのになあ。
母に「電話すれば良いのに」と言うと「かけ方が分からない」と言いました。
双子の大きな赤ちゃん育てのようです
「ドンと来い」と構えていたけどね これでもか!これでもか!と大波が押し寄せてきます。食事は1日トータルでエンシュア1本 ヤクルト2本 お粥少々 桃 イチジクひと口 でした。
オムツを替える時に父の兄弟の名前を聞いたら 2人どうしても思い出せませんでした7人兄弟だから多いので無理かもね 思い出そうと遠くを見るような目が私の両親が兄弟姉妹の話をする時と同じだと思いました。子供の頃のさまざまな思い出が蘇るのでしょうね。母も姉妹の名前を言っていました。母は8人兄弟です。合わせて15人の名前やエピソードをゆっくり聞き出しましょう。私の知ってる人はそのうち8人だけです 若くして亡くなったり 遠くて会えなかったり
色々です。
兄弟って良いですね子供の頃が楽しそうですね
ポータブルトイレを準備しましたが必要が無くなってしまいました。あまりに急速で戸惑います。
尊厳を保って 丁寧に 優しく笑顔で接しましょう。