ボクは「ワンちゃん」なんだって
母ちゃんは あさんぽ中に知らないおじさんと話していたよ 知らない人だぞ!誰だ?ボクちゃん可愛いだろう? と飛びついてやった 五郎兄ちゃんも一緒になって飛びついていたじょ
母ちゃんは「飛びつかないように躾けなきゃ!何やってんだろう私」と後でブツブツ言ってたけど 飛びついてはいけないのか?教わってないぞ!嬉しい時は抱っこして〜撫でて〜ってぴょんぴょん飛びついても良いと思ってたよ!いけないのか?今頃になって言うなよ!
筑波さん とか富士さん とか人は山に「さん」をつけて丁寧に呼ぶのかなあ?
朝焼けってヤツを母ちゃんはずっと突っ立って見てるじょ 動かないと母ちゃんの電信柱みたいな太い足にオシッコかけちゃうぞ!
帰ったらレンシュウってヤツを兄ちゃんとやったんだ。オヤツが貰える楽しい時間なんだ〜
マテって言われたから待ってた次はコイだろうな?そろそろ言うなと思っていたら フセって言ったぞ母ちゃん!次はゴロンだろう?でも勝手にやったらオヤツが飛んでこないから何か母ちゃんが喋るまで待つぞ!あの身体の傾きはなんの合図だ?
投げ方ヘタクソだよ母ちゃん
ちゃんと投げてくれよな!レンシュウしろよ!
植木鉢の上に乗れとか 乗らずに回れとか前足だけ乗せて足を動かせとか 反対に回れとか 色々言う母ちゃん やってやると喜んでるから 付き合ってやるさ
「良い子 天才」って喜んでるよ 喜び過ぎて転ぶなよ!
次はボールで遊んでくれよな
もっと遠くに投げてほしいよ 父ちゃんならもっと遠くに投げてくれるぞ
そういえば 父ちゃんはどこに行ったんだろうか?いつ会えるんだろうか?姉ちゃんも居ないぞ?どうなってるんだ?ま、いいか
兄ちゃんは何をしてもゆっくりだからボールは全部ボクちゃんが取っちゃうぜ
母ちゃんはギンコウとかヤクショとかに電話ばかりして紙に書いたりしていたじょ うるさくするとオヤツが飛んできたから もっとうるさくしてやった 今度はオモチャが飛んできたりしたから楽しかったじょ 怖い目で睨まれたけどヘッチャラさ また電話の時はうるさくしてやろうっと!
ボクちゃんだけと遊んでくれよな!
小さい人間が毎朝カチカチになったご飯をくれるんだ 神様にお供えした昨日のご飯だってさ 兄ちゃんも貰ってるよ
これを食べると長生きできるんだってさ
小さい人間が「ワンちゃん」って言うけどボクちゃんの名前はハッチなんだけどなあ ま、いいか
お空が明るくなったら車に乗って姉ちゃんの所に行くらしいよ 行ってくるね!兄ちゃんは留守番していると父ちゃんに会えるらしいじょ どう言う仕組みになってるんだ?ま、いいか